ニュース

ニュース

「匠」コラム 第四回  イラストレーター 長野 剛氏
 匠コラムをお読みの皆様、「場取武礼駒之介」でござる!
「匠」コラム第三回目は、「戦国兵法 場取武礼駒 川中島之決戦」の
素晴らしいメインビジュアルを描いてくださったイラストレーター
長野剛氏の登場でござる!

長野 剛(ながの つよし)
1961年、東京都生まれ。 日本大学芸術学部油彩科卒業。
「信長の野望」「三國志」(コーエーテクモゲームス)等の
歴史シミュレーションゲームシリーズのパッケージイラストを
はじめ「テンペスト」(角川書店)など書籍・雑誌の
カバーイラストや挿絵などを主に手がける。
■今回、「川中島之決戦」のイラストを描くにあたっての
 先生のこだわりを教えて欲しい也!

「上杉謙信と武田信玄の川中島の有名なシーンを描くことは僕にとっては初めてだったので、
 これをいかに格好良く描くか・・・ということに一貫して集中して描きました。」

■なるほど。
 「構図に関しても、座っている信玄と馬上の謙信・・・というのを一枚に描きつつ
 お互いの迫力を目一杯引き出すことには工夫しました。
 普通に描くと武将それぞれが小さくなってしまう・・・。
 それだと迫力がなくなってしまうので、あえて信玄の足元を画面から切って表現しました。」

■謙信公の陣羽織も独特だのう。
「実は、上杉謙信が着てたであろうという羽織の資料があったんですね。
 その文献資料に謙信が陣羽織としてこれを着ていたかもしれない・・・という記述があって。
 それで、あっそうか。こういう着方もあったかもしれないなと考えて。
 普通だったら陣羽織は大体袖なしなんだけど、袖のある羽織を着ていたほうが袖の部分に絵としても動きが出て面白いし、
 上杉謙信と武田信玄の対比としても良いなあと思ってこれを選んだんですね。
 それで背中には本当は龍が描いてあって格好いいんだけど、これは正面だから見れなくて残念なんですけど。」

■背中も見たいのう・・・!
「正面も波のような模様がでていて、ちょっとエキゾチックで。
 あまり今まで見たことないかなあと思って取り入れています。」

■成程・・・そういえば川中島の絵で兜をかぶった謙信公というのも、珍しいのう。
「そうですね。僕が謙信を描くときは大体、この兜をかぶせます。」

■おお、飯綱権現兜ですな。それを選ぶのはまた何か理由がおありかな?
「やはり、デザイン的にも素晴らしいですし、何よりも上杉らしさが出ている兜ですよね。
 この二重のシコロとか。他にない兜だから。
 それは、やはり描いていても魅力があるなあ・・・と。」

■成程、鎧も何かこだわりが。
「ええ、残されている鎧の紐に、あせた赤や山吹色のような色が使われているんですが、
 中途半端な色を使うよりは赤と白のほうが綺麗だな・・・ということで山吹色の部分に白を入れています。
 そのほうが絵がパキっとするし・・・全体的に上杉謙信は黒と白っぽいイメージにもって行きたかったので。
 馬も白馬ですしね。」

■信玄公のほうはいかがかな?
「信玄はどしっと構えた重量級のイメージですね。
 どしっと構えた「山」のイメージが僕にはありますね。
 表情は眉間や鼻に皺をよせて、虎が吼えているイメージですね。
 表情は信玄も謙信も険しい表情にさせて、そこに緊張感を持たせるようにしました。」

■成程。緊張感伝わってきますな。
「そうですね。背景に関しても気を使って描いていて。
 僕はいつも絵を描くときに背景に独特の油絵のムラを作るんですよ。
 それで絵の雰囲気も決めていくんですけど。そのときに描けたのがこれで。
 独特の「気」の流れみたいな・・・武田信玄と上杉謙信のメラメラと燃える闘志のような気の流れ・・・
 炎のようなものが出来上がったんですね。
 で、それをぜひ生かしたいと。」

■ふむふむ。
「それで、そのまま炎だと最終的に変なので雲が燃え上がっているようなイメージで、両雄の対決感を表現しました。」

■「闘気」・・・みたいなものかのう。
「そうです。それで、何で自然にそうなったかというと、実はこの絵は中心がない。
 武田信玄と上杉謙信が戦っている絵ですから  上杉勢と武田勢とで絵が二分されてしまうんです。
 画面の中心に謙信と信玄をひとつの塊として捉えられるように背景に力の流れを取り入れたんだと思います。
 絵の画面も横長で描くというのが今まであまりないので、僕としても難かしかったですね。」

■たとえば、どんなところですかな。
「よく見るとわかるんだけれども、後ろの武将たちの色にも気をつかっています。
 それはなぜかというと謙信、信玄を目立たせたいから。
 濃いところ、暗い所の色味は暗くても茶色にとめておいて謙信、信玄との遠近感を出しています。
 普段、サブキャラに対してあまり使わない手法なんだけど横長で描く場合そこは意識しないと
 メインが散漫になりますからね。」

■一枚のイラストに武将もたくさん描かれておりますからのう。
「高坂弾正は面頬をつけていますが、これも描くのなかなか難しいんですよね。
 形って独特なので。
 実際に顔にはめた状態の立体表現なども気を使いました。
 これだけの数の武将を描くことは今までないですね。一枚に14人の武将を描いたのは初です。
 そして、武将たちがそれぞれ戦っている雰囲気を出すために視線をお互い向けているようにしているんですね。
 バトル感、決戦感・・・は出ているはずです。
 通常群像を描くときはいろいろなキャラクターが色々な方向を向いているのをよくやるんですけれど、
 今回は一極集中でお互いが向き合っています。
 これは自分の絵としては珍しいです。
 群像全員に武器を持たせるというのも今までにあまり描いたことがないパターンですね。」

■すごいこと也。
「実は、信玄、謙信をメインで描くのも歴史画を描き始めたころ以来ですし・・・
 それも、上半身だけだったので。
 全身を描いた信玄、謙信の絵は初ですね。
 武田信玄を描くことは何度かあったけれど・・・上杉謙信は初ですね。」

■成程、・・・先生の新しい試みもいろいろ入った作品であるのう。
「はい。代表作の1つになるかな・・・と思っています。
 こう見ていると、また上杉謙信だけを切り抜いて描いてみたいという気もしますね。
 一枚絵で描いたら・・・それも、またいい感じかなと。」

■謙信公だけで「軍神」みたいなのも見てみたいのう。
「そうですね。格好いいかもしれない(笑)。」

■では、最後にコラムをお読みの方にメッセージなど
「そうですね・・・戦国ゲームというのはパソコンを使ってやるようなゲームも含めていろいろあるけど、
 こういうフィギュアを使ってやるタイプは僕は初めてだと思います。
 それはね、絶対面白いと思うんですよ。
 想像するだけで、もう面白いと思うんですよね。
 フィギュアもよく出来ているし、そういう意味でこの商品は皆さんに楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
 僕もパッケージで携わらせていただいて、僕のパッケージイラストを見て「欲しいな、遊んでみたいな」と
 思ってくれたら嬉しいですね。」

■長野先生大儀であった!
2011年11月3日~2012年1月11日までにプレミアムバンダイで
「戦国兵法 場取武礼駒 川中島之決戦」を ご注文いただいた方には早期予約特典として、
長野先生の川中島イラストをB2ポスターにしてプレゼントしておるぞ。
さらに抽選で10名には長野先生の直筆サインを入れてプレゼント也。
皆様お早めにプレミアムバンダイで予約する也!

さて、来週の「匠コラム」はフィギュアデザイナーの「こどもの館」鈴木氏、小野氏也。
乞うご期待!
コラム一覧へ戻る